Springer Natureの研究公正に関する国際調査の報告書が公開されました
Springer Natureによって、研究公正に対する姿勢、および研究公正の教育・訓練についての国際調査が実施されました。オーストラリア、ブラジル、中国、インド、日本、イギリス、アメリカの7ヵ国が対象です。本プロジェクトからは田中が日本科学振興協会(JAAS)の研究環境改善WGの有志とともに、日本における調査のサポートを実施しました。
日本の特徴として、「研究不正を避ける」ことが研究公正と考える研究者の比率が比較的高いことがあげられます。これは中国でも同じ傾向があります。「研究の質を高める」あるいは「社会への説明責任を果たす」といった価値観についてはもっとアピールが必要なところです。また、オンライン教育の受講率は極めて高いのですが、対面の訓練は少ないという傾向も明らかになりました。他の国のように両者のブレンド型の教育にも挑戦する必要があるでしょう。
