お知らせ

シンポジウム「研究不正問題のこれからを考える―ガイドライン施行10年」

本研究プロジェクト「ライフサイエンスにおける誠実さの概念を共有するための指針の構築」(研究代表者:京都薬科大学・田中智之)では「研究分野の多様性を踏まえた研究公正規範の明確化と共有」(研究代表者:大阪大学・中村征樹)(科学技術振興機構「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」第3期採択課題)と共同で、きたる2025/2/11(火・祝)にシンポジウム「研究不正問題のこれからを考える―ガイドライン施行10年」を開催いたします。ふるってご参加ください。

【開催趣旨】

「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(2014年8月26日文部科学大臣決定)が施行されてから10年になる現在、ガイドライン策定時には顕在化していなかったあらたな課題が表面化しています。特定不正行為には該当しない二重投稿や不適切なオーサーシップが問題となる事例の増加や、査読をめぐる不適切な行為の発生、ハゲタカジャーナルや研究インテグリティをめぐる問題など、多くの課題が出現しています。文部科学省からの審議依頼を受け、日本学術会議がとりまとめた「回答 論文の査読に関する審議について」(2023年9月25日)では、ガイドラインの「改訂あるいは内容の追加について検討すべき時期に来ている」との指摘も盛り込まれました。また、大学・研究機関における研究不正調査の妥当性を検証する第三者機関の設立を求める意見も少なくありません。他方で、研究不正問題への取り組みにあたっては、研究機関や学協会など、学術コミュニティが担うべき役割がきわめて大きいことも見逃せません。
 研究不正問題をめぐって、今後、どのような形で取り組んでいくことが必要なのでしょうか。本シンポジウムでは、研究不正をめぐる問題にさまざまな立場からかかわってきた演者を迎え、研究不正行為への対応のこれからについて考えます。

【開催概要】

開催日時:2025年2月11日(火・祝) 13:30~17:00
 ※シンポジウムの前後の時間帯、13:00~13:30および17:00-17:30にポスターセッションを実施します。
開催場所:東京・大手町 大手町ファーストスクエアカンファレンス・Room A (大手町ファーストスクエア イーストタワー 2F)
 ※アクセス:JR東京駅 丸の内北口(徒歩4分)/東京メトロ 大手町駅(C8・C11・C12出口直結)
  詳しくは下記を参照:https://1ofsc.jp/#Access
参加費:無料
事前登録:必要(参加者に余裕がある場合は、当日参加も可能です。申込者が定員(100名)を超えた場合、事前登録いただいた方のご参加を優先させていただきます。)
 参加申し込みはこちらから:https://forms.office.com/r/szXNthW4cN

【プログラム】

13:00 開場/ポスターセッション
13:30 シンポジウム開始:趣旨説明
13:40-15:30 第一部:講演
・札野順(早稲田大学大学総合研究センター教授)「研究不正をめぐる国際的動向と日本の課題」
・佐々木裕之(九州大学名誉教授、九州大学高等研究院特別主幹教授)「学術論文の査読をめぐる現状と課題―日本学術会議「回答 論文の査読に関する審議について」の審議から」
・中村征樹(大阪大学全学教育推進機構教授)「二重投稿・不適切なオーサーシップをめぐる現状と課題」
・田中智之(京都薬科大学病態薬科学系 薬理学分野 教授)「「誠実な」研究活動を促進する研究環境を考える」
15:30-15:45 休憩
15:45-17:00 第二部:パネル・ディスカッション「研究不正問題のこれからを考える」
・コメント:菱山豊(順天堂大学特任教授)、大隅典子(東北大学副学長(広報・ダイバーシティ)・附属図書館長・医学系研究科教授)
・ディスカッション17:00-17:30 ポスターセッション
17:00 閉会/ポスターセッション(17:30終了)
17:30 終了

【主催】研究プロジェクト「研究分野の多様性を踏まえた研究公正規範の明確化と共有」(研究代表者:大阪大学・中村征樹)、「ライフサイエンスにおける誠実さの概念を共有するための指針の構築」(研究代表者:京都薬科大学・田中智之)(いずれも科学技術振興機構「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」第3期採択課題)
【後援】一般財団法人公正研究推進協会