シュプリンガーネイチャーによる研究公正調査
シュプリンガーネイチャーによって実施されている研究公正に関する国際的なオンライン調査に協力しました。日本科学振興協会(JAAS)研究環境改善WG有志の協力を得て、翻訳、調査の周知に貢献しました。445機関、1190名の有効回答をいただきました。ご協力いただきましたみなさまに御礼申し上げます。
シュプリンガーネイチャーによるプレスリリース(日本語)
Springer Nature’s latest regional research integrity survey shows growing global pattern around researcher needs for data training (Springer Nature)
本プロジェクトに関連する知見は以下の通りです。現時点では、オーストラリア、英国、米国、インドが比較対象です。
・研究公正に関する教育・訓練は、日本では、若手から研究機関の運営に関わる職員まで広い範囲で義務づけられている。
・e-ラーニングによる教育は普及しており、基礎的な知識に関しては日本の研究者は高いレベルにあると考えられる。一方、対面、あるいは対面を交えたハイブリッドの教育、訓練が行われる頻度は低い。
・研究公正に関する自由回答の解析からは、日本では「不正行為の回避」や「研究費の適正使用」と研究倫理を結びつけている回答者が多く、「研究の質」や「社会への説明責任」との関連付けが強い他の国との違いが認められた。